株式会社 創宇舎

Works.業務実績

史跡仙台城跡・本丸大広間
江戸時代初期(西暦1600年頃)に仙台藩祖伊達政宗による居館跡
宮城県仙台市~平成27(2015)年4月オープン

conceptコンセプト

仙台城本丸大広間は、本丸御殿の中心となる建物で、その広さから「千畳敷」とも称されたと言われています。
絵図などから、内部には伊達政宗をはじめとする歴代藩主の座する「上段の間」をはじめ、「孔雀の間」、「槍の間」など多くの部屋が配置され、部屋の周囲には板敷きの縁が巡っており、各間は豪華な障壁画や飾金具で装飾されていたことが分っています。
本整備工事では発掘調査で確認された礎石跡の位置に新たな礎石を配置するなど、当時の建物の規模や部屋割りなどを現地で理解できるように表現しています。
また、仙台城見聞館は平成18(2006)年に石垣に関する展示を中心としたガイダンス施設でしたが、今回の大広間跡の整備に併せて改装を行い、仙台藩の儀式や政務を執り行った本丸大広間に関連した展示を中心に、仙台城跡全体の見どころや大広間の50分の1の復元模型、藩主が座った上段の間の床の一部を原寸大で再現するなど分かりやすく展示しています。

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[史跡名称]
史跡 仙台城跡/本丸大広間
[史跡内容]
江戸時代初期に仙台藩主伊達政宗によって造営された
自然地形を利用した山城。
[指定面積]
763,644.72m2/内工事対象面積:2,586m2
[発 注 者]
仙台市
[所 在 地]
宮城県仙台市青葉区川内 地内
[建物名称]
仙台城見聞館/展示改装
[用 途]
史跡ガイダンス施設
[延床面積]
62.93m2
[展示改装]
大広間上段の間床の間実物大復元、大広間復元模型、映像、グラフィック 他

見聞館展示平面図

展示の考え方と改装

  1. 仙台城 ~「仙台城の全体を知る」
    既存什器を有効活用し、仙台城ついて解説する。
    仙台城内の「大広間」の位置と大きさを解説する。
    仙台城の石垣について、当時の石工技術と共に解説する。
  2. 映像コーナー ~「仙台城の様子を知る」
    既存映像装置を使用し、仙台城とその石垣の解説をする。
    既存映像装置内に、新たに「大広間映像」のコンテンツを追加し、大広間について、どのように使われていたか、時代背景と共に解説する。
  3. 大広間の再現 ~「大広間を知る」
    大広間の大型模型(S=1/50)を設置し、その大きさを実感すると共に、当該施設の位置が「仙台城大広間であった」ことを来館者に示す。
  4. 大広間の美 ~「大広間の美を知る」
    大広間内にある「上段の間」の1 面(幅約9m) を残された資料を元に、原寸大にて再現(復元)する。大広間の大きさや、当時の政治の中心であった上段の間の美しさを来館者に伝える。

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