株式会社 創 宇 舎
平成 4(1992)年12月14日
(名称:一級建築士事務所 創宇舎)
平成 8(1996)年 6月11日
(名称:株式会社 創 宇 舎)
1000万円
代表取締役 古川雅清 他1 名
七十七銀行 南町通支店
令和 3(2021)年 8月 5日
一級建築士事務所 創宇舎
(宮城県知事登録第 21810069 号)
〒980-0022 宮城県仙台市青葉区五橋 一丁目5-25
TEL 022-267-3105
FAX 022-267-3239
E-mail polaris@souusha.co.jp
Architecture & Landscape Design Studio Corporation
1994.12.14
1996.6.11
¥10.000.000
Furukawa Masakiyo et al.
The 77 Bank, Ltd. Minamimachi-dori Branch
2021.8.5
First-Class registered
architect office,
Myagi prefectural governor
registration No.21810069
1-5-25 Itsutsubashi Aoba-ku Sendai-shi Miyagi-ken Japan
TEL 022-267-3105
FAX 022-267-3239
E-mail polaris@souusha.co.jp
古川 雅清
九州芸術工科大学( 現九州大学) 芸術工学部 環境設計学科
一級建築士(登録番号 第146692号)
近年、一般的に文化財と呼称されるものに対する概念や価値の多様化が拡大しつつあります。
そのなかで、地域計画やまちづくり等に関連して、歴史遺産や歴史資源、文化遺産や文化資源といった言い方もされるようになっています。
私達は、理念の基本となり、これらの文化財、遺産や資源等と呼称されるもの全体を包括する「歴史または歴史の研究」という概念について、なかなか難しいことではありますが、著名な歴史学者アーノルド・トインビーの以下の記述を参考に整理したいと考えます。
「歴史のもっとも明瞭な定義によれば、歴史とは時間と空間とをとおしてその進行が観察されたかぎりでの人間現象を研究するものである」
「人間現象における変化、新しさ、創造といったものは、それに内在する唯一性という要素の現れであり、歴史家たちの最大の宿望の一つは、変化、新しさ、創造を知的に把握することである。」
(アーノルド・トインビー著 桑原武夫他訳「図説 歴史の研究」より)
このなかの下線で表したキーワードについて、私達なりの立場に照らし、次のように置換えてみます。
すなわち、私達は「地域の歴史」の継承およびその結果のこされた「人間の営みに関る遺産」(以下、仮に「歴史文化遺産」と総称する。)の保存・活用に携わるものとして、以下の様な基本理念と基本姿勢のもとに、地域社会への貢献を目指したいと考えています。
地域の歴史に対し、その時代の推移やより広い文脈の中で生きた意義付けを行い、理念の明確化を目指します。
調査研究の成果は、歴史の専門家の指導のもとに正確に把握し、十分な真実性( オーセンティシティ) に基く顕在化を図ります。
歴史文化遺産がのこる地域については、歴史環境のみならず、自然・社会環境等も含めた現況把握を行い、現状に即し、適切な保存活用に留意した地域空間の形成を行います。
地域の歴史を固定的にとらえず、時間軸における現在または将来への視点( まちづくり等)から、歴史に学び、未来を創造する人間の営み( 社会的・文化的活動など) の展開に配慮します。
歴史文化遺産の価値は世界的に通じるものから、個人的に留まるものまで様々です。指定文化財などの主体となる地域の歴史のみならず、地域内に残る歴史文化遺産の調査と価値の抽出を行い、民間との協働による総合的・多面的な歴史遺産の継承に寄与します。
「歴史文化遺産( 歴史に学び、
未来を創造する)」 概念模式図
先述したように、歴史が人間の営み(人間現象)の進行により蓄積されたものとすれば、まちづくり等もその延長線上で進められている人間の営みとしてとらえることが可能かと考えられます。つまり、地域の歴史やそこにのこされた歴史文化遺産は、現在営まれている地域社会とまったく無関係なものではなく、将来、また未来へと続く人間の営みと長く深く関り、まちづくり等においても、適切な保存活用によって地域の景観や文化の形成に大きな役割を果たす、貴重な潜在的資源となります。
上記のことを踏まえ、史跡等の歴史文化遺産を生かしたまちづくり等に関る計画策定に際しては、コンサルタントの立場から、以下のような点に留意して取組んでいます。
史跡・文化財等の歴史文化遺産の保存・活用に関する専門分野は多岐に渡ります。
例えば、歴史関連では考古学・文献史学、建築史学等、保存関連では保存科学・土木工学等、計画関連では建築・造園・地域計画・測量・展示等が挙げられます。
さらに、対象の現況や計画の段階に応じて、求められるものがそれぞれ異なり、各プロジェクト毎に必要とする専門スタッフも千差万別です。
一設計事務所としてこれらの全ての分野の専門スタッフを常時雇用していくことは、当然のことながら困難です。
当舎では、質の高い計画能力の確保とそれぞれの要望に合わせた柔軟な対応および効率化に考慮し、計画関連の専門分野を中心とした協力事務所等とのネットワークを形成し、その都度、各委託業務毎の内容や要望に合せたプロジェクトチームで作業を進めていく事にしています。
従って、構成分野及び員数はプロジェクトの内容、規模により随時変動しますが、当舎の協力事務所を含めた体制と業務内容は、概ね以下の通りとなっています。
( )は協力事務所等
Numbers in brackets indicate staff belonging to other firms collaborating with us.